暑さに負けじと収獲の最盛期を迎えている出雲市斐川町特産の出西しょうがです。
農業用ハウスで栽培された出西しょうがの出荷が、8月1日から始まりました。

こちらの農家は、天候に左右されずに収穫量を増やそうと、従来の露地栽培に加えてハウスでの栽培を始め、2025年に初めてハウスものの出荷を迎えました。

たぐちファーム・田口裕一郎さん:
(ハウス栽培の出来栄えは)いいですね、玉太りも含めて。この色合いもいいですよね、緑からピンク、白というコントラストが。

その出来栄えに生産者も太鼓判です。
温度や水の管理をしやすい農業用ハウスでは順調に生育している一方、露地ものでは異変が…。

坂西美香アナウンサー:
ジリジリと照り付ける太陽、その強い日差しの影響からか、こちらショウガの土壌を見てみると、散水後なんですが土がカラカラの状態。そして葉っぱは、水分が行きわたっていないせいか、枯れてしまっています。

猛暑と少雨でほとんどの葉が枯れてしまい、生育に問題が出ているといいます。
路地ものの出荷は9月初旬を予定していますが、このまま高温少雨が続けば、生産量と品質に影響が出ないか懸念しています。

たぐちファーム・田口裕一郎さん:
果たして今年が(露地ものが)例年通り出荷が可能かどうか、そこまで持っていけるかどうか今からが勝負になるかなと思う。非常に質も量も低下が免れないかなと思っている。

出西しょうが生産協議会は、出荷基準に満たない露地ものが出てくると見込み、ハウスもの、路地もの合わせて2024年より1.5トン少ない約7トンの出荷を目標にしています。
出雲市の特産にも異変を及ぼす異例の暑さ…農家は恵みの雨を待ちわびています。

TSKさんいん中央テレビ
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