立憲民主党の小沢一郎衆院議員は31日、記者会見を開き、野田佳彦代表と会談し、参院選で務めた役職の辞職願を提出したと明らかにした上で、「代表をはじめ執行部は大いなる責任がある」と語った。

小沢・野田両氏の会談は国会内で行われ、数分間で終わった。終了後に小沢氏は会見を開いた。

会見で小沢氏は、自らが務めた参院選の総合選挙対策本部でナンバー2にあたる本部長代行について、「辞職願を提出してきた」と述べた上で、「野田代表から選挙を手伝ってくれと言われた立場だ。これ以上、私も選挙に関わるのは限界であり、これで無罪放免にしてもらいたいという思いで申し上げてきた」と説明した。

そして、立憲が参院選での獲得議席が改選前と同じ22議席にとどまったことについて、「自公に代わる受け皿となりえなかった。敗北だ」と強調した上で、「責任の一端を私も担っていると思うが、代表をはじめ執行部は大いなる責任がある」と述べた。

さらに、参院選で躍進した国民民主党や参政党の次の衆院選での対応について、「全選挙区で候補者を立ててくることは、ほぼ今の状況で判断すると間違いない」との見方を示した。

その上で、「立憲民主党は選挙の強い人でも非常に難しくなる。極端に言えば全滅しかねない」と危機感を示した。

小沢氏は「私は今後、フリーの立場だ」とした上で、「立憲の中で憂いを共有する人たちと何とかして日本の政治、政界の安定のために全力を尽くしたい」との考えを示した。

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