米子市の鳥取県消防学校で7月31日、入校希望者に体験を通じて訓練や学校生活について紹介するオープンキャンパスが行われました。
消防の仕事の魅力を発信、人材確保につなげます。

米子市にある県消防学校のオープンキャンパスは、将来の進路について考える高校生や大学生などに体験を通じて消防の仕事の魅力を伝え、人材確保につなげようと毎年この時期に開催されています。
31日は約30人が参加、消防学校の学生に教えてもらいながら消防士の仕事を体験しました。

参加者が身に着けているのは、酸素マスク。
煙が充満した部屋で救助を求める人を探します。
実際の火災を想定して、明かりのない現場で在校生のアドバイスを頼りに手探りで進みました。

消火訓練では、ホースを構えて放水、炎に見立てた的を狙いますが、見た目以上に強い水の勢い。
なかには大勢でホースを抱え、放水する人もいました。

参加者(高校3年生):
想像以上に重くて難しかったです。地域に貢献できるような消防士になりたいと思います。

参加者(高校3年生):
消防士になったらこんな感じで消火するのかなって思って、人を助けるところがかっこよくて、なりたくなってきました。

県内3つの消防局によると、消防官採用試験の受験者数は2024年、県全体で約60人。
10年前の約3分の1にまで減少しています。

鳥取県消防学校・白根友紀副校長:
志をもって消防の職についてくれる人が増えてくれたら喜ばしいことだと思うので、消防の魅力に触れていただいて、職業選択の一つとして考えてもらえたら嬉しいなと思います。

県内の各消防局は、様々な機会で消防の仕事の魅力を発信し、人材の確保につなげていきたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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