福岡県飯塚市の業者が、法律に定められたLPガス容器の耐圧試験を行わずに合格としていた問題で、県は31日付で「LPガス容器検査所」の登録を取り消す行政処分を行うとともに警察に刑事告発しました。

登録取り消しの行政処分を受けたのは、飯塚市の大内田産業です。

県によりますと大内田産業は、法律で定められた5年に1回の定期検査で、LPガス容器約8万5000本の耐圧試験を行わず、合格と偽っていました。

これらの容器はガス販売店から福岡県や佐賀県、熊本県、大分県、長崎県の一般家庭や事業所に納品されていました。

県は高圧ガス保安法の規定に基づき、31日付で大内田産業のLPガス容器検査所の登録を取り消す行政処分を行うとともに、警察に刑事告発しました。

これまでの県の調査に対し、社長は「先代のころの30年ほど前から不正をしていた」という趣旨の話をしていて、行政処分に先立ち開かれた聴聞会でも特に反論などはなかったということです。

福岡県内の未検査容器についてはすべて点検が終わり、異常がなかったということです。

県によりますと、LPガス容器検査所の登録取り消し処分は県内初だということです。

テレビ西日本
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