ロシア極東のカムチャツカで発生した地震をめぐり、ロシアの研究機関は今後マグニチュード7.5規模の地震が発生するおそれがあると警告しています。
ロシア科学アカデミーの支部長は30日、今回の地震について、「マグニチュード8.7の大規模にもかかわらず、震源の深さや地殻構造の特性により揺れの強さは震度6程度に抑えられ、大きな被害を避けられた」と分析しました。
カムチャツカで観測された地震としては1952年以来で最大規模としています。
また、「地震は今後数カ月続く可能性があり、マグニチュード7.5以上のものが発生する可能性もある」と指摘し、津波のリスクにも注意を呼びかけました。
今回の地震で、カムチャツカ半島東部の火山では斜面を流れる溶岩や爆発が確認されました。
ロシア国営タス通信によりますと、この地震で数人がけがをし、約2700人が避難しましたが、死者や重傷者は確認されていないとしています。
地元当局は非常事態を宣言し、避難所を設置するなど対応を進めています。