カムチャツカ半島の沖で起きた地震による津波は、遠く離れたアメリカ・ハワイにも到着しています。

ロシアのカムチャツカ半島沖を震源として起きた、マグニチュード8.7の巨大地震発生の瞬間。
激しい揺れにより山の岩肌は崩れ落ち、波が道路に近づき、コンテナは流されています。

現地の非常事態相は、当局の職員がカムチャツカ半島南東部の観測所で、3メートルから4メートルの津波を目視で確認したとしています。

津波に巻き込まれた車から撮影されたとみられる映像では、運転手が向いている方向から濁った水が押し寄せ、車はすでに水に漬かり、身動きが取れなくなる様子が映っています。
急いで屋根に避難しますが、車体が流されそうになるほどの津波が押し寄せ、周囲一帯は黒い水に覆われていました。

津波による被害を捉えたドローン映像では、津波の到達前と比べると、建物にまで浸水している様子が分かります。
濁った水が沖に向かって引いていく様子も捉えられていました。

ロシアのタス通信によると、千島列島ではこれまでに約2700人が避難。
地元メディアは、カムチャツカ地方で数人が負傷したと伝えています。

また、サハリン州知事によると、今回の地震で津波が発生したパラムシル島では、電力網が損傷を受けた可能性があり、一時、停電が発生。
水道も「一部被害を受けているとみられる」としています。

震源から6000km以上離れたアメリカ・ハワイのビーチでは、「避難してください。ライフガードもいなくなります」と、津波に備え避難が呼び掛けられ、夕方になると、ビーチには誰もいなくなりました。

アメリカの津波警報システムによると、ハワイ・マウイ島のカフルイで、日本時間午後3時すぎに1m74cmの津波を観測。
一部のホテルに浸水被害が確認されたものの、大きな被害報告はなかったといい、発表されていた津波警報も注意報に引き下げられています。

フジテレビ
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国際取材部
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