7月30日は全国的に気温が上がり、多くの人たちが厳しい暑さの中での突然の避難となりました。宮城県内では屋外に避難していた50代の女性が、熱中症の疑いで救急搬送されています。
30日の県内も午前中から気温が上昇し、沿岸部でも強い日差しが照り付けました。こちらは午後1時過ぎの石巻市日和山の映像です。避難してきた人たちが日陰で暑さをしのいでいるのが分かります。
日中の最高気温は、仙台で32℃、塩釜で30.3℃、気仙沼で30.1℃、石巻で29℃などとなりました。
石巻避難者
「30℃でこんなに暑いところで、日陰があったからいいけど、日陰のない人たちは大変だろう」
この暑さの影響で仙台市によりますと、30日午前10時半ごろ、若林区の荒浜小学校前にある避難の丘に避難した50代の女性が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
避難所でも対応に追われました。宮城野区にある中野栄小学校です。
記者リポート
「こちら宮城野区の避難所です。屋内の避難所ということもあって、空調や扇風機などを使って暑さ対策がとられています」
こちらの避難所は近くに大型商業施設があることから、一時、400人以上が身を寄せました。暑さ対策がとられたことで体調不良を訴える人は現時点では確認されていないそうですが、長引く避難に受け入れる側は…。
中野栄小学校 丹野憲教頭
「もし長期化するとなると、高齢者や病気を患う人、乳幼児、そういった人たちのケアが必要」
村井知事も、30日正午の会見で、この猛暑の中での屋外避難について強い懸念を示したうえで、健康被害につながらないよう自治体と連携していく考えを示しました。
宮城県 村井知事
「ヘリコプターから映像を見た限りは、高台に避難されていて、直射日光を浴びている人もいるので、非常に心配している。状況を見ながら安全な場所に、涼しい場所に移れるよう、市町村と協力してやっていく」