東京電力福島第一原発3号機の燃料デブリの本格的な取り出し開始が、2037年以降にずれ込むことになりました。
福島第一原発では、溶け落ちた核燃料デブリが1号機から3号機まで合わせて約880トンあると推定されていて、政府と東京電力は、2030年代初頭に3号機で本格的な取り出しをはじめる計画を掲げていました。
この計画に向けて東京電力が具体的な検討をしたところ、準備に12年から15年かかることが分かりました。
取り出すための設備の設置などに時間がかかるということで、これにより本格的なデブリ取り出し開始は2037年以降にずれ込むことになります。
政府と東京電力は2051年に廃炉を完了させる計画を掲げていますが、達成できるかどうかは不透明な状況です。