夏休みですが皆さん、旅行の計画などもう立てましたか?
そんな中、大手コンビニチェーンのローソンが新たな試みを始めているんです。

ソレってどうなの?29日のテーマは「コンビニ駐車場で車中泊 新たな旅に?」です。

街の皆さんに夏休みの予定を聞いてみました。

40代:
沖縄に行きます。5泊6泊ちょっと長めに。水族館に行ったりビーチで子どもたちと一緒に。

20代:
すごい近場で。アウトレットとか静岡の。奮発してお洋服いっぱい買っちゃうのかな。泊まりはしないんですよ、日帰りで。

一方でこうした声も…。

50代:
(Q. 一番出費が大きいのは?)1番はホテル。2番目が食事って感じですね。交通費は値上がっている感じはしない。

40代:
(Q. 一番出費が大きいのは?)交通費とホテル代で20万ぐらい。特に大きいのがホテル代で、4人で泊まるのでその分がちょっと厳しい。

市場調査会社インテージによりますと、夏休みにかける平均予算は5万7284円と2年連続で減少。
物価高や円安が夏休みの予定に影響すると答えた方は7割に上っています。

そうした中、7月14日から千葉県内にある一部のローソンで始まっているのが、駐車場を使った車中泊サービスです。

その料金は1区画2500円から3000円。
ローソンのトイレが使用できるほか、車中泊で出たごみを、受付時にもらえるレジ袋1袋分だけ捨てることができるということです。

担当者によると、すでに120を超える予約があったという“コンビニ車中泊”。

ローソン 新規サービス部シニアマネジャーの戸津茂人さんは反響の理由について、「インバウンド等によるホテルの宿泊代の高騰で車中泊を使うのではと考えていた。ただスタートして2週間くらいたつが、価格よりペットと一緒に旅行がしたい、小さい子どもと旅行がしたい、でも子どもがぐずってしまう、他の方に迷惑かけないのではと、ご家族連れやペット連れの方が非常に多い」と分析しています。

青井実キャスター:
山口さん、この車中泊どうでしょう。

SPキャスター・山口真由氏:
放置するよりも、やっていいよと一定の費用をもらってサービスも提供するというのはお互いウィンウィンかなと思いますね。

青井実キャスター:
夜、コンビニにちょっと買い物行ったりとかできますしね。キャンプというよりは泊まるためというのが多いようです。

SPキャスター・山口真由氏:
新規サービスがすごいですね。ローソンの目の付け所。

2024年のキャンピングカーの国内保有台数は16万5000台ということで、前の年に比べて1万台増えるなど車中泊は今注目を集めています。

しかし、同時に利用者のマナーを巡って問題も。

以前、番組で取材した際には、道の駅の駐車スペースに大量の飲み物を置き、コンロに土鍋をのせて“鍋パーティー”をする場面を目撃しました。

この車中泊について、道の駅の利用客に聞いてみると「(Q. 車中泊したことありますか?)あります。お金がかからないところと、自由に行動できるところが良い。ごみをまとめて車の横に置いて行くとかは良くない」「ホテル借りなくてもよくて安い。静かにして楽しめればいいかな」といった声が聞かれました。

一方、ローソンが始めた車中泊サービスですが、専門家の鳥海さんはコンビニと車中泊の相性は非常に良いと指摘します。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
道の駅のは基本的に夜間、店が閉まってしまう。コンビニエンスストアは飲み物、食べ物も買える。店内には必ず店員がいるので、防犯的な安心感もある。今後その動きは広がっていくのではないか。

コンビニでの車中泊。
“安近短”の新たな選択肢となるのでしょうか、注目です。

フジテレビ
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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