重要事項の議決権がある両院議員総会が早々に開催されるということですが、“石破おろし”が加速するのか。
最新情報をフジテレビ政治部・木村祐太記者が中継でお伝えします。
29日の自民党の役員会では、総会の開催を求め署名集めを行っていた議員の声に押される形で開催を確認し、石破首相は「逃げずに説明する」と話しています。
石破首相:
ご説明は丁寧に真摯にしていくという他はございません。逃げずにご説明するということに尽きます。
総会の時期については、役員会では執行部から「早々に開催する」といった説明がありました。
では、「総裁選 前倒しは」と「総裁選 実現までの道筋」の2つのポイントについて見ていきます。
──この総会で総裁選の前倒しが決まる可能性はある?
結論から言いますと、ありません。
これまで前例がないことですが、森山幹事長が29日の会見で、総会で「総裁選前倒し」は議題にならないという見解を示しました。
そして自民党の党則ですが、実は28日の両院議員懇談会で、執行部から党則を抜粋した紙が配られました。
党則には「両院議員総会の中で総裁を辞めさせる規定はない」、つまり「総裁選の前倒しも決められない」という説明があったんです。
一方、総会の開催を求めて署名活動を行った議員の多くは、総裁選の前倒しを求めていました。
そのため、議員の一部からは「てっきり前倒しが議題にのぼると思っていた」「何のための総会なのか」という声もあがっています。
──総裁選を前倒しするとなると順序はどういったものをたどることになりますか?
関係者に取材しましたが、所属議員と各都道府県連の総数の過半数の要求が必要になります。
議員が今304人、各都道府県連で47。これを足すと351ですから、過半数は176となり、ハードルがかなり高くなります。
28日夜から29日にかけて、議員の中にも「総理を辞めさせる署名はさすがに気が引ける」と話す議員や、「石破さんを代えたところで支持率が上がるわけではない」という冷静な声も出始めていて、党内の状況は日に日に変わっています。