旬を迎えたフルーツです。南信州の特産のモモは7月18日、主力品種の「あかつき」や「千曲白鳳」の出荷が始まりました。また、長野県阿南町では6月、新たにブルーベリーの観光農園がオープン。住民が5年がかりで50種類の苗を増やし、食べ比べができます。
ピンク色に色づいたモモ。JAみなみ信州が「過去最高」と太鼓判です。7月18日から、南信州の主力品種「あかつき」と「千曲白鳳」の出荷が始まりました。
2025年は長雨がなかったため病気の発生が少なく、実のなり方や色づきも順調。暑さで糖度も高くなりました。
JAみなみ信州・片桐将史さん:
「2025年のモモは過去最高の食味のモモになっていると思いますので、たくさん召しあがっていただければ」
JAみなみ信州では2025年度、モモ758トンの出荷を見込んでいて全国各地に発送されます。
阿南町の観光農園「ブルーベリーファームあなん」。
園児:
「おいちい。(どんなお味でしょうか?)ぶるーべりー」
先週、地元の富草保育園の園児たちがブルーベリー狩りを楽しみました。
園児:
「(おいしい」
「あまいのと、(あまく)なってないやつがあるの」
農園は6月オープンしたばかり。
住民の位高(やごと)敦さん(56)が5年がかりで準備してきました。
ブルーベリーファームあなん・位高敦さん:
「甘いのも酸っぱいのもたくさんあるので、お客さんには食べても味をみてもらえれば」
約50種を用意していて、7月いっぱいは約半分を占める寒冷地向きの品種が食べごろ。大きさや甘みが違うブルーベリーの「食べ比べ」ができます。
ブルーベリーファームあなん・位高敦さん:
「これ、『チャンドラー』っていって大粒なんですよ」
500円玉大にもなる大きな実が特徴の「チャンドラー」です。
位高敦さん:
「甘酸っぱくて、果肉が、歯ごたえがいいと思います」
位高敦さん:
「これは小粒ですけど、『バークレー』っていう品種ですね。すごく甘いです」
小粒で甘みたっぷりの「バークレー」や、同じ小粒でも甘みが違うという「ブルークロップ」も。
位高敦さん:
「甘いんだけど違う甘さ。濃い感じがします」
位高さんの一押しは。
位高敦さん:
「これですね、ピンクのブルーベリー」
その名も「ピンクレモネード」。淡いピンクの色合いがかわいらしい品種です。
位高敦さん:
「普通のブルーベリーと違って味がフルーティーでおいしいですね。結構、皆さんこればっかり(笑)」
(記者リポート)
「爽やか。甘みも酸味もあって、香りもとてもいいです」
さまざまな品種や熟し具合を試し、お気に入りを探してほしいということです。
位高敦さん:
「(同じ)木になっているものでも味が違うんですね。熟したものと、熟す前のものと」
阿南町出身の位高さん。オーストラリアや国内のレストランにも勤務してきた料理人です。25年ほど前に帰郷し、地元で働いていました。
もともと農業にも関心があり、自宅前の土地を使って特に好きだったブルーベリーの栽培を苗木から始めました。
秋には鮮やかな紅葉。
落葉し、休眠状態で「冬越し」。
春にはかれんな花が。
2~3年で実を収穫できるようにー。
位高敦さん:
「畑にちょくちょく植えていたんですけど欲しくなるんですよね。少しずつ増やしていくと知らないうちにこんな数になって、勉強はしてるんですけど全部(の品種)は覚えてないです(笑)」
南信地域では、寒冷地向けと暖地向けの品種両方を育てることができ、6月下旬から8月下旬まで長く楽しむことができます。
2025年は異常な暑さが続き、毎日の水やりに3時間以上と苦労が続きますが。
位高敦さん:
「飲食業でも、おいしかったよと言ってくれるのが自分の励みになったので、それと同じ、延長みたいな感じ。大きな実がついて、喜んで口いっぱい食べてくれる。それがうれしい、やりがいですかね」
園児:
「おいしい」
今の品種は7月下旬まで。
その後は別の品種に切り替わり、8月いっぱい楽しめます。
※時間無制限で1500円(持ち帰り可)小学生以下と65歳以上は1000円(持ち帰りなし)