実は今、暮らしに関わる大事な“ある期限”が今週木曜日、31日に迫っていることをご存じでしょうか。
マイナ保険証の本格的な運用が始まったことに伴うことなんです。

ソレってどうなの?28日のテーマは、「紙の保険証 迫る有効期限」です。

マイナ保険証への移行は済んでいるか、街の皆さんに聞いてみると「マイナに切り替えた。この間(誕生日で)マイナカードを2回目に作った。そのときひも付けて作ってもらったら簡単だった(80代)」「マイナンバーについてるやつ。マイナンバーの機械がダメになったりすると困ると思って、紙の保険証まだ持ってる。(周りの人は)紙の方が多いかもしれない(70代)」といった声が聞かれました。

マイナンバーカードを持っている人の8割以上がマイナ保険証に登録していますが、利用率はまだ約30%です。

そうした中、使われてきた国民健康保険などの紙の保険証が8月、つまり今週金曜日から原則使用できなくなるんです。

そのため、8月から保険診療を受ける場合はマイナ保険証に切り替えるか、資格確認書が必要です。

この資格確認書、国がマイナ保険証を持たない人などに交付しているものですが、医療機関の窓口で提示することで保険証の代わりとして使えます。

その「資格確認書」を巡って、SNSでは「あと一週間で切れちゃうけど資格確認書がまだ届かない」「親は届いたのに…市役所に確認するしかないな」「おばあちゃんの資格確認書が届かない」などといった声が聞かれました。

有効期限が迫る中、街では、ようやくきのう資格確認書が届いたという方もいらっしゃいました。

75歳:
紙の保険証を使ってて不自由さは感じない。きのう資格書が届いた。

今回資格確認書が届くのは、75歳以上の後期高齢者医療制度と、自治体によって異なりますが、多くの国民健康保険です。

発送状況について番組で自治体に取材したところ、新宿区もすでに送付済みとの回答で、千代田区は28日までに送付完了の予定としています。

そうした中、一体なぜ「届かない」との声が上がるのでしょうか。
第一生命経済研究所の谷口智明研究理事は「保険証の有効期限が必ずしも7月末というわけではない。時期がずれてる自治体があると思う。引っ越し先に手続きをしに行かないといけないので、そこもあるかもしれない。その場合は資格確認書自体を送ってこないので注意が必要」と指摘します。

もし資格確認書が手元にない場合、本来は「医療は受けられるが全額負担になってしまう」と谷口研究理事は話します。

一方、厚労省は医療機関に向けて、「健康保険証の有効期限切れに伴う移行期の暫定的な取り扱い」として、2026年3月までの暫定措置として、期限切れの紙の保険証だけを持参しても、保険資格を確認できれば10割負担を求めないことも周知しています。

ですから、保険証の有効期限は一律ではありません。
皆さんもう一度、確認してください。