夏の厳しい暑さが続く中、岡山県北では、早くも正月の準備です。津山市では、正月に使う「作州飾り」用のイネが収穫されています。

青々としたイネが夏の空に向かって伸びています。津山市下田邑の田んぼでは、農家の中島昭治さんと妻の千恵子さんが、厳しい暑さの中、80センチほどに育ったイネを刈り取っていきます。

古くから伝わる「作州飾り」に使われるこのイネ。2025年の刈り取りは7月16日に始まり、今が最盛期です。かつて多くの農家で行われた飾りづくりですが、今も続けているのは中島さん1軒だけとなりました。

(中島千恵子さん)
「今年で50年。お飾りを作って使ってもらいたいと思い、一生懸命伝統を守って頑張っている」

刈り取りは8月5日頃まで続き、イネは機械で水分を飛ばした後、1カ月ほどかけて自然乾燥されます。お飾りづくりが始まるのは10月上旬からだということです。

岡山放送
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