岡山市中央卸売市場の市場関係者で構成される「岡山県お魚普及協会」の協力で瀬戸内などの新鮮な魚介のおいしい食べ方などを紹介している「瀬戸内旬紀行」。同協会理事で原田屋鮮魚店の原田徹美会長に旬の魚「アナゴ」について話を聞いた。(25年6月9日 OHK岡山放送で放送)。

アナゴ
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「アナゴ」のおいしさは夏場にアップ

ウナギに似た細長い体を持ち、日本の食文化に欠かせない魚の一つ「アナゴ」。クリクリとした、つぶらな瞳が特徴で、胴体には褐色の白い斑点がある。

アナゴは6月上旬以降の夏が旬で、特に梅雨の水を飲んで大きくなると言われることから「梅雨アナゴ」とも呼ばれている。

瀬戸内海では一年中取れるアナゴだが、産卵を終えた5月から6月にかけて脂が適度にさっぱりしていて、原田会長は「夏場には栄養があって非常においしい」と言う。

アナゴの旬
アナゴの旬

アナゴを美味しく味わう「かば焼きのタレ」の“黄金比”

番組では、スタジオに原田会長がアナゴのかば焼きを用意。

原田会長によると、そのアナゴの「蒲焼のタレ」はしょう油、砂糖、みりんを1:1:1の割合で混ぜ、かたくり粉を少し加えることで粘りが出るという。

その粘りをアナゴに絡ませるのがおいしく食べるコツ。しっかりとタレが染み込んだ、香ばしい味わいのあるかば焼きを出演者が試食した。OHK・藤本紅美アナウンサーは「ふっくらとしながら、締まった身に甘辛いタレがしっかり絡んでいて、白米が欲しくなる」とかば焼きの味を絶賛した。

アナゴのかば焼き(調理例)
アナゴのかば焼き(調理例)

天ぷら、茶わん蒸し、岡山名物「ばら寿司」…「アナゴ料理」の楽しみ方あれこれ

アナゴはかば焼きだけではない。

さまざま料理にも合うアナゴ料理の中で原田会長が一番に紹介したのは「天ぷら」。他にも「茶碗蒸し」や素焼きにして塩コショウで食べるのもおすすめと話す。

夜釣りによく通うというOHK・萩原渉アナウンサーも、煮アナゴにして、ちらし寿司の中に入れてもよいと話すと、原田会長も岡山の味「ばら寿司」の具として楽しむのも良いよのこと。料理の話が尽きなくなるくらい、バラエティー豊かな食べ方が楽しめる。

原田会長は新鮮なアナゴを選ぶポイントとして、「黒い目とぬめり」を挙げた。取れたてのアナゴはヌルヌルして「粘っこくなる」。これが新鮮なアナゴのあかしと話す。

(岡山放送)

おいしいアナゴの見分け方
おいしいアナゴの見分け方
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岡山放送
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