参議院選挙の敗北を受け、自民党が開いた両院議員懇談会は石破首相ら執行部の退陣を求める意見が相次ぎました。
その生々しいやりとりを独自入手しました。
FNNが入手した自民党の両院議員懇談会の音声は「衆参両院で民意が示されたにもかかわらず最高責任者がお辞めにならないのであれば、これは民意に反することになると考えます」「総理におかれてはできればこの場でも辞意表明を時期は別としていただけたら」「政治空白を作らないためには即座の辞任をすればいい話ですし、グダグダ足の引っ張り合いをしているように見えるのは自ら降りないからです」と報道には非公開だった部分で、石破首相ら執行部の退陣を求める様子が生々しく記録されています。
28日午後3時半、重苦しい雰囲気の中で始まった両院議員懇談会。
冒頭、石破首相は約200人の議員らを前に「多くの同志の皆さま方、議席を失うことになりました。深く心からおわびを申し上げます」と参院選の敗北について陳謝した上で改めて続投への理解を求めました。
石破首相:
関税交渉、この合意の着実な実行に私どもとして全力を尽くし万全を期したい。
一方、森山幹事長は参院選を総括する報告書を8月中にまとめると説明。
「まとまった段階で幹事長としての責任について明らかにしたい」と述べて辞任する可能性を示唆しました。
非公開で行われた懇談会は石破首相ら執行部に対し退陣を求める声が続出。
星野剛士衆院議員:
幹事長も総裁も、ここはお辞めになるべきだと僕自身は思っています。
西田昌司参院議員:
フルスペックの総裁選で党員投票をやっていくというのが、政策の変化のためには必要だと私は申し上げている。(Q.直接それについて返事は)もちろんない。
懇談会は予定の2時間を大幅に超える約4時間半にわたって行われ、午後8時前にようやく終了しました。
石破首相:
自分自身の責任については今日の意見も踏まえ適切に判断をしたいと考えている。(Q.現時点での続投方針に変わりはないか)ございません。
森山幹事長は議決権のある両院議員総会の開催について「両院議員総会については本日の意見を踏まえ、明日の役員会において、これを開催する方向で協議をしたいと思っている」と話しました。