7月24日に夏の甲子園出場を決めた花巻東ナインは7月28日、飛行機で岩手を出発し現地に入りました。悲願の「岩手から日本一」達成に向けて、カギを握る3年生2人に出発前、意気込みを聞きました。
3年連続13度目の夏の甲子園出場を決めた花巻東高校(岩手県花巻市)。
2024年と同じ顔合わせとなった県大会決勝では、盛大附属に8対4で勝利し、史上初となる3連覇を達成しました。
2025年のチームの特長は何といっても”攻撃力”です。
県大会では1試合平均9得点を挙げていて、決勝から2日後の26日も、入念に打撃練習に取り組んでいました。
県大会で攻撃を牽引したのが2人の3年生です。
1人は佐々木洋監督が大会MVPと称える2番センターの佐藤謙成選手です。
チャンスを生み出すため塁に出ることを重視していて、県大会での出塁率は5割9分1厘に達しました。
2024年の夏の甲子園はベンチ入りしながら試合に出られなかったこともあり、2025年は並々ならぬ思いで臨みます。
花巻東 佐藤謙成選手
「最後の夏なのでとにかく悔いがないように、目の前の試合に対して最高の準備をして試合に臨みたい」
そして佐藤選手に続いてチャンスを広げるのが、3番ライト新田光志朗選手です。
県大会でも1回戦でホームランを放つなど、長打力が武器の選手です。
花巻東 新田光志朗選手
「もちろん日本一を目指すが、目の前の試合を一戦必勝で戦って、1勝でも多くしたい」
悲願の日本一を目指す花巻東ナイン。
7月28日、花巻空港では出発式が行われ、選手を激励しようと保護者や市民などが集まりました。
式では航空会社から花束や記念品が贈られ、中村キャプテンが出発前に決意を述べました。
花巻東 中村耕太朗キャプテン
「県民の皆さま、花巻市の皆さまの思いも背負い、悔いのないように戦ってきたい。応援よろしくお願いします。」
夏の甲子園は8月3日に組み合わせ抽選会が開かれ、5日に開幕します。