珠洲市で27日、地震研究の専門家がシンポジウムを開き能登半島が今後50年で30センチ以上、沈む可能性が指摘されました。
2年ぶりに珠洲市で行われた市民向けのシンポジウム。地震学が専門の金沢大学の平松良浩教授は能登半島地震発生後、地震は減少傾向にあるとしながらも…
平松教授:
「2007年能登半島地震では2020年にマグニチュード5.5の地震が起こっていますので、令和6年能登半島地震でも将来的に規模が大きな地震が起こる可能性は残されていると考えられます。」
今後もマグニチュード6程度の地震に備えるよう呼びかけました。
また京都大学防災研究所の西村卓也教授は、地下深くでのマントルの動きによって能登では今後50年で地盤が30センチ以上沈む可能性を指摘しました。その場合、津波や高潮の被害が大きくなる心配があるということです。
平松教授:
「日本のどこでいつ大きな地震が起こるかわかりませんので、今自分の住んでいる地域でもし大きな地震が起こったらどうすればいいのかという事を常に念頭に置いて、能登で起こったいろんな出来事をわが身に置き換えてみて、地震に対する備えを考える機会にしてほしいと思います。」