7月27日に行われた高校野球岡山大会の決勝戦。2年連続4回目の甲子園出場を決めた岡山学芸館。強豪校を次々と破ったチームの強さを分析しました。
岡山県大会5試合を勝ち抜いた岡山学芸館。決勝戦を含めた3試合で、1点差の試合をものにした勝負強さが売りです。
(岡山学芸館 佐藤貴博監督)
「メンタルですかね。本当に強豪校ばかりだったので、いつ負けてもおかしくないという状況の中で彼らが前向いてやってくれたところが今回の結果につながったんじゃないかと思います」
チーム打率2割9分2厘の打線を引っ張るのは、2年生の4番・繁光広翔。今大会は17打数7安打で、打率は4割1分2厘、5打点の活躍を見せました。8番・阿慶田庵俐は、今大会の出塁率が驚異の7割5分。下位打線で大きな存在感を放っています。
また、手堅い野球も。岡山学芸館は5試合で10の犠打を記録。決勝でも、1点を追う6回に5番・山田涼が送りバントでチャンスを広げると。続く6番・佐藤滉起はのチャンスをしっかりと得点につなげ、逆転に成功。この得点が決勝点となりました。
岡山学芸館のエースは、技巧派の左腕・青中陽希。鋭い直球とキレのある変化球で緩急を織り交ぜ、今大会、3試合を一人で投げ抜きました。決勝では3失点し5回途中でマウンドを降りましたが、甲子園での飛躍に期待です。
(岡山学芸館3年 青中陽希投手)
「チームを勝たせるピッチングを、気迫の投球を見せていきたいと思います」
決勝では、その投手陣に収穫もありました。5回途中から登板した2番手の吉井翔悟が好リリーフ。チームの勝利に貢献しました。
(岡山学芸館3年 吉井翔悟投手)
「エースの青中が1人で頑張ってくれていたので、最後気持ちで、優勝を決めて良かったです」
2024年夏の甲子園では、3回戦敗退。2025年の夏の目標は明確です。
(岡山学芸館3年 佐藤滉起選手)
「ベスト8という壁を自分たちがしっかり越して先輩方への恩返しもそうですけど、後輩たちにもしっかり姿を見せていきたいと思います」
夏の甲子園は、8月5日に開幕します。郷土勢の活躍に期待しましょう。