参議院選挙での敗北を受けて自民党が開いた「両院議員懇談会」の冒頭、石破首相は約200人の出席議員を前に「多くの同志の皆様方が議席を失うことになった。深く心からお詫びを申し上げる」と謝罪した。
続いて石破首相は、選挙から1週間のこの間について、「虚心坦懐に反省もし、考えを巡らせきた」とし、「国民の皆様方の本当に多様なご意見に謙虚に真摯に耳を傾けたいと思っている。なぜ、このような結果になったのか、政策が届かなかったのか、あるいは党のあり方に批判があったのか、よく考えてまいりたい」と反省の弁を述べた。
そのうえで、日米関税交渉の合意内容が「これから先の世界の貿易のあり方と、これを律するものになる」と成果を強調し、「国家・国民に対して決して政治空白を生むことがないように責任を果たしてまいりたい」と訴え、続投への理解を求めた。
一方、石破首相に続いて挨拶した森山幹事長は、党内に参議院選挙総括委員会を設置をして8月中をめどに報告書を取りまとめ、そのうえで「自らの責任については明らかにしたい」として幹事長を辞任する考えを示唆した。