猛暑の中、各地で水の事故が相次いでいますが、思いもよらない原因で起きることがあります。
その実例を少し変わった形で伝えてくれる取り組みがあります。
実際に溺れたことのある約1000人を調査してわかった100通りの状況。その名も「おぼれ100」。
日本財団の「海のそなえプロジェクト」の1つとして、ホームページなどで見ることができます。
中には「映え狙いでおぼれた」「おしゃれでおぼれた」「アオハルでおぼれた」「午後2時におぼれた」といった例も。
「ちゃんと着ずおぼれた」というケースを映像で検証してみます。
ライフジャケットを正しく着ないで水に落ちると、落下した瞬間ライフジャケットは脱げかけ、ベルトやひもなどが身体にまとわりつきました。
海のそなえプロジェクト・島津斉明プロデューサー:
ベルトがたくさんあるので、それを締めていないと(ジャケットから)体が抜けてしまうリスクが高い。自分のサイズに合っているかということの確認が大事。
フロントのファスナーはしっかり胸元まで上げ、胴回りの2重ベルトや股下に通すベルトは、両側から引っ張るなどして締めましょう。
海のそなえプロジェクト・島津斉明プロデューサー:
腰回り、胴回りをしっかり締めるのが非常に重要になってくる。多少苦しいくらい、しっかり体に密着している感じになっていれば良い。
海のそなえプロジェクトが目指すのは、こうした“備え”の新常識。
その一環で、神奈川の三浦海岸に「海のそなえハウス」を開設しました。
通常のライフジャケットや、目的と能力に応じたフローティングベストが無料で貸し出されています。
無料でレンタルすることで普及させ、正しい使い方も覚えてもらおうという狙いです。
水のレジャーに出かける前に、一度「おぼれ100」を見ることで、自分と自分の大切な人の命を救えるかもしれません。
あなたも備えてみませんか?