奈良県宇陀市でクマの目撃情報があり、「ツキノワグマ」とみられています。けが人はいませんでしたが、奈良県は注意喚起を促しています。

クマが目撃されたのは、宇陀市室生大野の室尾ダム近くの路上です。ジョギング中の男性が、およそ50メートル離れた場所でクマを発見し、スマートフォンのカメラで撮影しました。

撮影された画像を専門家が確認したところ、ツキノワグマである可能性が高いことが分かりました。

奈良県内では過去にもツキノワグマの目撃情報がありますが、今回発見された宇陀市は、これまでの生息地域とは異なり、奈良県のツキノワグマ保護管理計画における重点地域にも指定されていません。

宇陀市でのツキノワグマの目撃情報は今回が初めてですが、県内では今年7月に御杖村、5月には天理市でもツキノワグマが確認されています。

今回の目撃情報を受け、奈良県は住民に対し、山に入る際は鈴などの音を出すものを身につけ、クマに遭遇しないよう注意を呼びかけています。また、もしクマに遭遇してしまった場合は、落ち着いて背を向けずにゆっくりと後退し、安全な場所に避難するよう呼びかけています。

県は今後、宇陀市周辺でのパトロールを強化するとともに、ツキノワグマの生息状況について詳しく調査する方針です。

関西テレビ
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