太平洋戦争で日本が降伏する前、アメリカ軍は宮崎を標的にした大規模な上陸作戦「オリンピック作戦」を計画していた。戦後80年、この作戦の貴重な資料がみやざきアートセンターで展示されている。
宮崎などを標的にした「オリンピック作戦」

特別企画展「マッカーサーと現代日本の夜明け」では、太平洋戦争末期にマッカーサーをはじめとするアメリカ軍が極秘に計画していた宮崎や鹿児島への地上侵攻作戦「オリンピック作戦」の資料が展示されている。資料には、「ノルマンディー上陸作戦をはるかに超える、史上最大の水陸両用作戦」と記されていた。

宮崎市バージニア市姉妹都市協会・石田達也会長:
日本軍のレーダーや防衛基地がどこにあるかが描かれている。こちらを見るとちょうど警備が手薄な所から上陸しようとしていたのがこの地図から分かる。

オカファーエニス豪アナウンサー:
アメリカはこれだけ事細かに把握していた?
宮崎市バージニア市姉妹都市協会・石田達也会長:
私も見てびっくりした。

実行されていれば、犠牲者が20万人以上になったかもしれないオリンピック作戦。基地の地図や兵隊の数など、宮崎での日本軍の戦力が作戦実施にむけ細かく分析された資料を見ることができる。

宮崎市バージニア市姉妹都市協会・石田達也会長:
マッカーサー記念館のジェームスさんという公文書専門官の方から、「宮崎だったらこの資料が全部あるよ」という話があった。そしたらすごい内容だった。これは迷ったが、皆さんに公開すべきだということになった。
特別企画展「マッカーサーと現代日本の夜明け」は、宮崎市のみやざきアートセンターで8月17日まで開かれている。
(テレビ宮崎)