タイとカンボジアの国境をめぐる軍事衝突で、世界遺産の寺院遺跡も被害を受けたことが分かりました。
24日に発生した国境地帯の軍事衝突では、カンボジア軍のロケット弾がタイ東北部のコンビニなどに着弾するなどして、タイ側では8歳の子どもを含む14人が死亡、45人が負傷しました。
カンボジアのメディアは、カンボジア側では1人が死亡、5人が負傷したと報じています。
こうした中、カンボジア政府は、国境付近にある世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺がタイ軍による空爆などで被害を受けたとして、世界遺産への攻撃を停止するよう求めました。
一方、タイ軍は、「プレアビヒア」周辺にあるカンボジア軍の兵器貯蔵施設付近をドローンで爆撃したと発表しています。
田中剛記者:
「この先の国境地帯では、きょうも両国の戦闘が続いています」
避難生活を送る男性:
「家が心配です。牛も残したままだから」
避難生活を送る女性:
「早く終わってほしい」
両国の交戦は25日も続いていて、国境地帯からは11万人以上が避難しています。