容赦なく照り付ける太陽。噴き出る汗。地面からは陽炎が立ち上る。街行く人も連日の厳しい暑さに疲れを隠し切れないようすだ。この猛暑。さまざまなところで深刻な影響が出ている。
1日約600人分の血液が必要だが…
福岡市中央区にある『献血ルーム天神 西通り』には、通常は平日でも1日80人ほどが訪れるが、最近は暑さの影響で、その数が半分近くに落ち込む日も出てきている。

献血に訪れた40代の女性は「暑さで、ここへ来るとき、ちょっと疲れました、正直。きょうは出かける用事があったので」と話す。

また20代の男性は「暑い時期になるとわざわざここに来てまでは難しくなるので、比較的、涼しい時期に来るようにしている」と献血の協力していた。

現在、福岡県内では1日に約600人分の血液が必要とされている。特にがん治療など、医療現場では安定した血液の供給が欠かせない。
受付時間の延長も視野に入れて
献血ルームの川﨑恵さんは「今年は暑い日が続いて献血する人が少なくなっているので、平日、特に午後、少なくなっている。スタッフが交代で呼びかけに外に行くが、猛暑で人通りも少なくて…。街に人がいなくなっている印象」と話す。

献血ルームでは少しでも多くの人に来てもらおうと、7月はお茶と袋ラーメンのプレゼントを実施。8月は、アイスを進呈する予定だ。

川﨑さんは「医療技術が発達した現代でも、血液は人工的に造ることができないので、輸血を必要とする人に安定して届けられるように定期的、継続的に献血をお願いできれば」と話す。

献血ルームは、受付時間の延長も視野に入れ、引き続き献血を呼びかけていくとしている。
(テレビ西日本)