大分県大分市の県護国神社では、24日から戦後80年の特別展示が始まり、戦闘機「ゼロ戦」のエンジンなどが一般公開されています。
県護国神社では、境内にある「史料館 寄須処」で旧日本兵の装備品など戦争関連の所蔵品を展示しています。
戦後80年にあわせて、24日から特別展示を始め、海軍の搭乗員の遺品などおよそ20点を新たに公開しました。
こちらは旧日本海軍の主力戦闘機「ゼロ戦」のエンジンとプロペラです。
1989年に杵築市沖で漁師が引き揚げたもので、長年、大分市の予科練資料館で展示されていました。
2024年8月に予科練資料館が閉館したことから、神社が引き継ぎ、今回の展示に向けては付着していたさびなどを落として、きれいにしたということです。
◆県護国神社 八坂秀史宮司
「これ(ゼロ戦)を操縦した人は どんな思いで操縦をしていたのか、そういう気持ちを想像して、そうした気持ちを元に私たちの未来、将来の平和をどう考えていくのか。 そういうことを考えるきっかけの場所、寄須処としてほしい」
このほか、特攻隊員が突撃の直前に無線で送った内容を記録した紙なども展示されています。
「史料館 寄須処」は入場無料で毎日午前9時から午後4時まで見学できます。