倉敷市水島東栄町のカメラ小売業「タカハシカメラ」が、岡山地方裁判所倉敷支部から、7月15日に破産開始決定を受けたことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。

東京商工リサーチ岡山支店の発表によりますと、「タカハシカメラ」は1958年創業の小売業者で、倉敷市をはじめ、岡山市、津山市に店舗展開したほか、中国・大連市にも進出するなど、フォトスタジオの営業やプリントサービスを提供し、ピーク時には年間10億円を超える売り上げがありました。

その後、デジタル化や携帯電話、スマートフォンの普及、大手フォトスタジオの台頭などで、集客が伸び悩み、店舗の閉鎖が続き、近年は水島にある本店のみとなっていました。売上高は年間1000万円程度で推移し、借入金負担も重く、資金繰りも厳しくなり、事業継続が困難になったということです。

負債総額は約3億円とみられています。

東京商工リサーチによりますと、本社近隣で2025年4月に設立された「株式会社高橋カメラ」が別会社として営業しているということです。

岡山放送
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