松江市のホテルが運転免許がなくても乗ることができる、次世代の移動手段を使った観光ツアーを始めることになりました。
車と歩きの「いいとこどり」で松江観光の新たな魅力を引き出します。
23日、松江市のホテルでお披露目されたのは、次世代の移動手段「ストリーモ」です。
3輪の電動車で立ち乗りして進みます。運転免許は不要で、通常は車道を走行、速度を時速6キロ以下に設定し、最高速度表示灯を点滅させるなど基準をすべて満たせば、歩道も走行できます。
報告:村上遥アナウンサー:
止まった状態で、このように大きく揺らしても安定した乗り心地となっています。ボタンを押すと動き出し、余分な力を使わずに簡単にハンドル操作ができます。気持ちいいです。
3輪で、姿勢を自動制御する「バランスアシストシステム」が搭載され、停止した時は自立し、走行中も転びづらくなるよう設計、走行スピードも時速6キロから20キロまで3段階で調整でき、走行する場所や石畳や轍など路面の状況に応じて安定して走行できるということです。
この特徴を生かして、23日から始まったのがストリーモを移動手段にした松江市内のガイド付き観光ツアーです。松江市などでホテルを運営する江津市の浅利観光が新たに企画。
宍道湖岸にあるホテルを出発し、松江城と城山稲荷神社を巡るコースや白潟公園と宍道湖の夕日スポットを巡るコースを用意しました。
移動にはすべて「ストリーモ」を使用します。
ストリーモ 森庸太郎社長:
移動自体の楽しさがあると思うんですね。その過程も楽しみたい。そのために足を拡張するがごとく、歩く・走る・立ち止まるができるモビリティとなっています。
浅利観光 植田祐一社長:
ツアーに参加したいんだけど体力的に自信がないとよく聞くので、こういったモビリティがあると参加ができるのでないかと思います。
移動時間を節約しながら、ゆっくりと街を楽しむ。
車移動と街歩きのいいとこどりともいえる新しいツアーは、松江観光の新たな魅力を引き出すかもしれません。
このツアーは23日から予約受け付けを始め、浅利観光は、今後、松江市以外でもツアーを企画したいとしています。