こちらのグラフは農林水産省が発表しているスーパーでのコメの全国平均の販売価格の推移です。

ご覧のように政府備蓄米の放出もあって全体としては下がっていますが、実は銘柄米に限ると値下がりは小幅にとどまっていることがわかります。

そうした中、鹿児島県南さつま市では23日、超早場米の「金峰コシヒカリ」の出発式が行われました。

果たして新米価格は下がるのでしょうか。

黄金色の稲穂を実らせ収穫を待つ金峰コシヒカリ。

南さつま市金峰町では今シーズン、例年並みの約500ヘクタールで、7月中に収穫できる超早場米が栽培されています。

23日、南さつま市金峰町で行われた出発式では、令和の米騒動も話題に上がる中、「JA県経済連経営管理委員会」の柚木弘文会長がコメの集荷のあり方について今後の考えを示しました。

JA県経済連 経営管理委員会・柚木弘文会長
「本県で生産されたコメは、まずは県民の皆さんに食べてもらう。そして適正な価格で購入してもらう。そんな一つのルールを作りたい。それが生産者を守る大きな務めとなる」

23日は初荷として約12トンが出荷された金峰コシヒカリ。

JAさつま日置によりますと、JAが農家へ支払う今シーズンの金峰コシヒカリの取引価格について、30キロ当たり1万4200円と、約1万円だった2024年を大きく上回っているということです。

店頭価格は各小売店が決めることになりますが、南さつま市の「道の駅きんぽう木花館」では、2024年を1000円上回る、5キロ4500円で販売するということです。

JAさつま日置 金峰水稲部会・本町雄三部会長
「消費者にできるだけ納得してもらえるよう、農家もおいしいコメ作りをしているので、理解してもらい今後もコメを食べてほしい」

鹿児島テレビ
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