2025年の土用の丑の日は7月19日と31日の2回。宮崎は鹿児島、愛知に続き、全国3位の出荷量を誇る。7月14日、宮崎県新富町で「新仔(しんこ)ウナギ」の出荷が始まった。
身がふっくらしていて柔らかい

出荷が始まった「新仔ウナギ」。身がふっくらしていて柔らかく、表面が青みかかっているのが特徴だ。「新仔ウナギ」は、稚魚のシラスウナギを養鰻場の池に入れて1年以内に出荷される、重さ220グラムから280グラム、長さ40センチ程度のうなぎ。

新富町の荷捌き場では約10人の従業員が、養鰻場から移された「新仔ウナギ」約12トンを、見た目や感触を頼りに大きさごとに分ける作業をしていた。選別された「新仔ウナギ」は、関東や関西を中心に、県内各地の専門店などにも出荷される。

日高水産 宮越海希さん:
これからさらに暑くなってきて、夏バテ気味になる方もいると思うので、ぜひ多くの人に食べていただきたいと思う。

県養鰻漁業協同組合では、2024年度捕れたシラスウナギが豊漁だったことから、今シーズンの出荷量は2024年よりも多い、約1600トンから1700トンを見込んでいる。価格は燃料費の高騰などから、2024年とそれほど変わらないと見られている。
清山市長に「新仔ウナギ」贈呈
養殖してから1年以内に出荷される若いうなぎで、身が柔らかく肉厚なのが特徴の「新仔ウナギ」。

7月17日には、宮崎県養鰻漁業協同組合の岩切庄一組合長などが宮崎市の清山市長を訪ね「新仔ウナギのかば焼き」を贈呈した。

清山知憲市長:
おいしいです。今年初めて食べました。おいしい、やわらかい!

県養鰻漁業協同組合 岩切庄一組合長:
どこにも負けないおいしい鰻が出来上がっているので、皆さんに、うなぎを食べて幸せになってもらえればと思う。
水産庁の統計によると、2023年の県内のうなぎの生産量は3358トンで、鹿児島、愛知に続き全国3位となっている。
また、うなぎは、宮崎市のふるさと納税の返礼品としても人気があるということだ。
(テレビ宮崎)