広島と長崎の原爆投下から80年となるのを前に、一つの組織から分裂した「原水禁」と「日本原水協」そして「日本被団協」が共同のアピールを発表しました。

東京で行われた記者会見には「原水禁」「日本原水協」「日本被団協」が参加し、3者共同のアピールを初めて発表しました。

【日本被団協・濱住治郎事務局長】
「核兵器の非人道性を日本と世界で訴えていくことがなによりも重要となっています。それは被爆者のみならず今と未来に生きる者の責務です」

被爆80年の今年、世界情勢が緊迫し核兵器使用のリスクが高まる中、3者が組織間の壁を取り払って連携。原爆投下を二度と繰り返さないための行動を国民に呼びかけました。

中でも「原水禁」と「日本原水協」はかつて一つの組織から1960年代に分裂した経緯がありますが、被爆者の高齢化が進む中、広い運動につなげる狙いがあります。

【原水禁・谷雅志事務局長】
「被爆者がいる今、これから先のことをどう考えていくのか念頭に置いた運動の展開が求められている」

テレビ新広島
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