東京電力は、福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を7月22日午前7時4分に再開した。
処理水の放出をめぐっては、7月21日に竜巻発生確度2(竜巻などの激しい突風が発生する可能性があり注意が必要である)が福島第一原発の周辺に発表されたことから、東京電力は同日午後7時13分に放出を手動停止していた。
停止した時間は約12時間。
処理水の海洋放出は、放出前の水をためる水槽と海水面の高低差を利用して海に流れるようになっているため、海面が高くなって水が逆流してしまう恐れがある場合や、設備の安全性を確認すべき場合には放出をとめることが定められている。
震度5以上の地震や津波注意報、高潮警報などでも放出を手動停止することが決まっているが、今回はこのうち「竜巻注意情報(発生確度2)」に該当したという。
これまで2024年3月にも地震により手動停止したことがある。