ロシア・オイミャコン村で、大雨により川が氾濫。橋が流失し、住宅90棟超が浸水した。

原因の一つは地球温暖化と見られており、氷点下70度を記録したこともある「世界一寒い村」でも、近年は冬が短く夏は暑くなっているという。

川が氾濫し橋流失…住宅90棟超浸水

ロシアで「世界一寒い村」と呼ばれる地域でも、大規模な洪水が発生。多くの住民が避難するなど、影響がでている。

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濁流の中を歩く住民。建物の中にも茶色く濁った水が流れ込み、ヒザの下まで水に浸かってしまっている。

住民:
ここには、4人の子どもと2人の大人が住んでいますが、みんな避難しました。

川に架かる橋は折れ曲がっていた。川が氾濫し、数カ所で橋が流されたという。

住民:
村とほかの地域を結ぶ橋は、もうなくなってしまった。

この大雨でこれまでに住宅90棟以上が浸水し、子ども39人を含む約110人が避難したという。

温暖化で世界一寒い村も夏はますます暑く

今回大きな被害が出ているのは、ロシア北部のサハ共和国にあるオイミャコン村とその周辺だ。

オイミャコン村は、冬になると氷点下50度を下回る極寒の地で、AP通信によると1924年には氷点下71.2℃を観測した。「世界一寒い村」と呼ばれている。

そんなオイミャコン村を今回、大規模洪水が襲った。ボートなどを使った救助活動が続けられている。

住民:
最悪だよ。

中には、子牛を助けようとしている人もいた。

オイミャコン村では16日までの8日間で、普段の2カ月分にあたる約98ミリの雨が降ったという。

その原因の1つとみられているのが、地球温暖化だ。近年オイミャコン村は、厳しい冬が短くなる一方で、夏はますます暑くなっているという。
(「イット!」7月18日放送より)

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