参院選の取材にあたった日野記者と愛媛選挙区の選挙結果を分析します。
全国的に与党・自民党が大敗する中、愛媛では無所属の永江さんが野党系候補として初めて再選を果たしました。
民放人気番組のアナウンサーとして培った永江さんの高い知名度と政界入り後の地道な活動で築いてきた人脈が固い支持につながりました。
また前回の参院選と同様に無所属を貫き、特定の野党に偏らない形で与党の批判票を幅広く集めました。
一方で自民党ですが、初の女性候補上野由佳さんを擁立しました。自民党の上野さんは30歳という若さと子育てママという目線で自民党の改革を掲げて立候補しました。
しかし選挙までの準備期間は約半年間と短く、自民党への逆風も吹く中で組織力を生かしきれず、出遅れを挽回出来ず大きく引き離されました。
そして、今回の参院選は全国で参政党が躍進しました。愛媛でも原田慎太郎さんが自民党上野さんに次ぐ12万票あまりを獲得し、存在感を示しました。
FNNが行った出口調査で年代別に投票先を分析しました。
まずは10代、20代、30代までの若い世代です。いずれも参政党の原田さんが一番多く、次いで永江さん、上野さんの順です。
続いて、40代からは80歳以上までのすべての年代で永江さんが最も多くの票を獲得しています。
そして、40代、50代は原田さんが2番手に。60代、70代、80歳以上になると自民党・上野さんが2番手に入っています。
原田さんは子育て世代や若者から、永江さんは40代以上を中心に幅広く支持を集めていることが分かります。
また、永江さんと上野さんの得票数を見ると、前回の参院選と比べ、永江さんが4万票余り、上野さんは当時の自民党候補と比べ7万票余り減らしています。ちょうどこれらを合わせた票が原田さんの今回の得票と同じくらいです。
参政党の候補が既存の政党や政治家に不満を持つ人たちの新たな受け皿となっていて、こういった動きが今後も続くのか注目です。
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