投開票が20日に迫った参議院選挙。FNNの最新分析では、自公で過半数を割り込む可能性が大きくなってきているようだ。情勢を見ていく。
接戦の選挙区多く…「1人区」や都市部での勝敗が結果左右
FNNの取材と最新の参院選FNN世論調査(17日、11都道府県の18歳以上対象に実施・電話調査に1万1449人が回答)を元に分析すると、自民党は選挙区・比例ともに、中盤よりもさらに苦戦していて、あわせた獲得議席は30台にとどまる情勢だ。

ただ、接戦の選挙区も多く、「保守王国」と呼ばれる地域の「1人区」や、複数の候補を立てた都市部の選挙区での勝敗が結果を左右しそうだ。

連立を組む公明党は、改選3以上の選挙区の候補のほとんどが、参政党の支持拡大などで当落ラインぎりぎりの混戦に巻き込まれている。
また、比例代表で議席を減らす情勢で、改選議席の確保は難しそうだ。

立憲民主党は、政権批判を追い風に議席を増やす勢いで、30議席台が視野に入っている。
ただ、選挙区の候補のほぼ半数は接戦となっている。

日本維新の会は、3年前の参院選の勢いはなく、選挙区での議席獲得も地盤の近畿のみにとどまる情勢だ。

共産党は、東京以外の選挙区で苦戦・接戦が続き、改選議席の確保は厳しそうだ。
最終盤の活動や投票率で情勢変わる可能性
国民民主党は、議席を大幅に伸ばす勢いだ。

接戦の選挙区が多いものの、比例で倍増が見込まれ、目標の「16議席以上」が視野に入っている。

れいわ新選組は、比例で3議席前後を獲得する情勢だ。

“台風の目”となった参政党は、改選3以上の選挙区に優勢の候補もいて、2桁の議席を得る公算が大きくなっている。
20議席に乗せる可能性も出ているが、どこまで伸ばすかは不透明だ。

社民党は比例の議席確保を巡る戦いが続き、日本保守党は比例で2議席前後を得る情勢だ。
ただ、与野党の最終盤の活動や投票率で情勢が変わる可能性もある。
(「イット!」7月18日放送より)