福岡県北九州市の公立中学校に通っていた男子生徒がいじめが原因で、4年前に不登校になった問題で、第三者委員会の調査報告書が18日、公表されました。
北九州市教育委員会が公表した調査報告書によりますと、市内の中学校で2020年から翌年までバスケットボール部に所属していた男子生徒が、同級生から顔面に向けてボールを投げつけられるなどして不登校となりました。
市教委は男子生徒側から2021年に申告を受けましたが、速やかに「重大事態」と認定せず、約1年5カ月後に設置された第三者委員会が調査を開始しました。
委員会は、対応が遅れたことにより調査対象の記憶も薄れて事実確認にも支障が生じたと指摘し、「いじめ対策推進法の趣旨に反する極めて不適切な対応」だとしています。
被害生徒の保護者は「大幅に調査開始が遅れたことで、うやむやのまま終了となった。二度と同じような目に遭う子供たちと家族を生まないよう、本気で取り組んでいただきたい」とコメントしています。