被ばく者医療の研修のため来日したウクライナの医療従事者が現地の様子を生々しく語りました。

侵攻から3年、患者も精神的に弱ってきていると訴えています。

ウクライナ国立医学アカデミー ジハ―ロ・ビクトル 上級研究員
「(戦禍は)私たち医療関係者、患者に大きなストレスになっています。治療中にも爆撃の音が聞こえたりするし、(侵攻から)3年が経ち、患者も精神的に弱ってきている、それが我々の課題です」

ウクライナの医療現場の現状について語ったのは、7月10日から長崎大学などで研修を受けている、ウクライナ国立医学アカデミーの研究員です。

17日は他の研究員と共に、大石知事を表敬訪問しました。

県や県医師会などで作るNASHIM=長崎・ヒバクシャ医療国際協力会は1993年からチョルノービリ原発事故の関連国や、旧ソ連の核実験場があったカザフスタン共和国などから医療従事者を招いて研修をしています。

これまで456人の医師や看護師などが長崎で学んでいます。

ウクライナからは6年ぶりの受け入れです。

オスタフィチューク・マリャン上級研究員
「学校で長崎と広島の歴史は分かっていたのですが、実際、ここに来て、被爆の実相に触れ、余りにすごくて言葉が出なかったです」

研修は8月9日までの約1カ月で、4人は専門的な研修のほか平和祈念式典にも参列する予定です。

テレビ長崎
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