植樹された木の松枯れが深刻となっている岩手県陸前高田市の高田松原で、原因となる雑草をヤギに食べさせて駆除する試みが始まりました。
7月17日に陸前高田市の高田松原には、県の担当者や地元のNPO法人「高田松原を守る会」のメンバーなどが集まり、ヤギによる雑草の駆除が行われました。
東日本大震災の津波で流失した高田松原では、これまでに約4万本のマツの苗木が植樹され再生が進められてきました。
しかし現在(2025年7月時点)一部で深刻な松枯れが発生していて、つる性の雑草である「クズ」の繁殖がその一因と考えられています。
そこで県では2025年度、大船渡市内で飼育されているヤギにクズを食べてもらって駆除する新たな事業を始めることになりました。
17日は2頭のヤギが放されると、実際にクズをムシャムシャと食べて駆除に一役買っていました。
高田松原を守る会 千田勝治理事長
「クズを好んで食べているようなので、ちょっと安心した。どれだけヤギで対応できるか、まだ始まったばかりなので分からないが、できなかった部分についてはボランティアを入れながら対策を講じたい」
この事業は8月末までにあと2回行われる予定だということです。