農林水産省は7月の野菜価格の見通しについて、急激な気温の変化の影響などで「キュウリ」や「ナス」など夏野菜の価格が平年に比べ上昇する見込みだとしている。宮崎県内の食卓への影響を取材した。
懸念される夏野菜の価格高騰

藤崎祐貴アナウンサー:
こちらのスーパーの野菜売場を見てみますと、キュウリが一袋158円、ニンジンも一袋178円と、特に価格の高騰は見受けられません。

宮崎市にある「スーパーまつの恒久店」。水菜や小松菜など一部の葉物野菜の価格が50円〜100円ほど上昇しているものの、目立った値上がりは見られなかった。

スーパーまつの青果部バイヤー 徳元隆さん:
宮崎県は農業県ということもあって、全国で言われているほど値段はまだ上がっていない状況。平野で作られていた野菜が高冷地で作られる野菜に変わっていくというところで量が減り、高い野菜も出始めているのが現状。
しかし、連日続く猛暑で、ある影響が…

スーパーまつの青果部バイヤー 徳元隆さん:
“高温障害”によって、野菜の品質があまり良いものの出回りが少なくて、傷むスピードが早いということに店では苦労している。普段だと3、4日もっていたのが2日で傷んだりという野菜も見受けられる。
特に「ゴーヤ」や「ナス」「オクラ」などが傷みが早くなっていて、徳元さんは、購入後はすぐに冷蔵庫に入れ、なるべく早く消費するようにしてほしいと話す。
今後の見通しについては…
スーパーまつの青果部バイヤー 徳元隆さん:
あまりにも雨が降らないとか、高温が続いて全国的に暑い、となってくると、値段も安定しづらい状況が続くのかなと考えている。

徳元さんは、今後も暑さが続けば小ネギの価格が上昇する恐れがあると見ている。また、トマトの色づきに影響が出るかもしれないとしている。
(テレビ宮崎)