「食べると尿意が抑えられる」とのSNS発信で、今ボンタンアメが大人気となっている。上映時間2時間55分の大ヒット中映画「国宝」の鑑賞対策としても注目を集めているようだ。
映画「国宝」でボンタンアメが突如大人気
昭和の時代から長年愛され続けるお菓子「ボンタンアメ」が大人気だ。その裏には、効果を巡る噂と大ヒット映画があった。

今、SNSで投稿が相次いでいたのは、ボンタンアメの驚くべき噂だ。
SNSでは「トイレ対策にボンタンアメ効くかも」「ボンタンアメは本当に効果あるかも。尿意を一切感じなかった」など、ボンタンアメが尿意を消し去ってくれるという都市伝説のような噂が広まっていた。
ボンタンアメは、さわやかな口当たりが魅力で幅広い世代に人気を博し、今年誕生から100周年を迎えた。

SNSでは、コンビニなどで大量に並べられたボンタンアメコーナーの出現が話題になっている。なぜ、突如人気を博しているのだろうか?
SNSでは「ボンタンアメは、映画『国宝』対策で売り切れ続出で『いつ入荷するか分からない』とお店の人が言ってた」「地元スーパーは棚が空っぽ。『国宝』見るためにみんな買った?」などの声が上がっていた。

大ヒット中の映画「国宝」は、人気俳優・吉沢亮さんが演じる主人公が、歌舞伎役者として人間国宝になるまでの苦悩を描いた作品だ。
その上映時間は2時間55分、大長編を尿意に邪魔されずに見たいという人たちが、ボンタンアメ神話に注目していたのだ。

そこで、イット!は「国宝」を上映する東京・武蔵野市の「吉祥寺オデヲン」を取材した。
「国宝」を鑑賞した人:
(トイレ)行きたいけど行けないなって。
「国宝」を鑑賞した人:
良いシーンを見逃した人がここにいます。(途中でトイレ行って)少し見逃したね。
そんな中、ボンタンアメを持参したという女性がいた。
“ボンタンアメ”持参で「国宝」を鑑賞した人:
割と長丁場の時は持ち歩く。中座したくない時、自分で試してみて効果があったので。
専門家「作用の可能性はあるが…」
ボンタンアメの効果について、専門家に聞いてみると…
新橋消化器内科・泌尿器科クリニック 伊瀬呂哲也理事長:
断言は出来るものではない。(一番の作用は)砂糖と餅米だと思う。(血糖値が上がり)短時間だが(尿が)作られづらくなる可能性はある。

一方で、デメリットも懸念されるという。
新橋消化器内科・泌尿器科クリニック 伊瀬呂哲也理事長:
長期的に見たらまた水分を取ってしまう。食べ過ぎには注意した方が良い。

ボンタンアメを販売するセイカ食品は、「弊社では科学的知見を持ち合わせておりません。お客様に不明確なご返答はできませんこと、何卒ご理解賜りたく存じます」とコメントしている。
(「イット!」7月16日放送より)