自動車部品を製造するための金型を下請け会社に無償で保管させたとして、公正取引委員会は2025年7月16日、名古屋市に本社を置く「いづみ工業」に勧告しました。
公取委によりますと、名古屋市に本社を置き自動車部品を製造する「いづみ工業」は、2025年4月末までに下請け企業9社に対し、自社で作った金型など1570個を無償で保管させていたということです。
公取委は、この行為が下請け企業の利益を不当に侵害する下請法違反にあたるとして、いづみ工業に再発防止策を取締役会で決議することなどを、7月16日付けで勧告しました。
いづみ工業は、下請け企業に保管代としてあわせて580万円あまりを支払ったということです。