7月14日に岐阜市で起きた突風について、気象庁は「竜巻」の可能性が高いと判断しました。また、16日夜以降も非常に激しい雨が降る予報の中、住民の不安は高まっています。
7月14日、岐阜市の畑にある防犯カメラが捉えた映像。穏やかな風が突然強くなり、農作物が大きく揺れる様子が確認できます。さらに、雨と風が一気に強まりカメラも大きく傾きました。
被害にあった住民:
「一瞬のようにうわーっという感じで。昔の伊勢湾台風、それ以来こんなことは初めて。リンゴの木が10mメートルくらい(飛ばされた)。1本は倒れて、1本はここまで根まで切れた状態で飛んできた」
14日午後9時40分ごろ、岐阜市城田寺付近で突風が発生しました。わずか1分程の間に、21棟で屋根が飛ばされるなどの被害がでました。風速は35メートルにもなりました。
気象台は活発な積乱雲が通過中だったことから、「竜巻」の可能性が高いと判断しました。
電線を引く電柱も折れ、こちらの住宅は車庫の屋根が飛んでしまいました。飛ばされた屋根は、120mほど離れた別の住宅の庭にありました。
発生から2日たった7月16日、屋根瓦やソーラーパネルが剥がれ落ちたり、庭の小屋が潰れたりと、突風の爪痕が残されたままでした。予報は16日夜以降も雨です。住民らは屋根をブルーシートで覆うなど、降り続く雨の対策をとっていました。
被害にあった住民:
「今日は情報だとひょうが降るとか。不安だね。屋根でしょう」
そして、竜巻が接近した時は…。
被害にあった別の住民:
「耳がすごく痛くなったんですけど、地震みたいな感じで家が揺れていた。エレベーターでグッと上がる感じの耳の痛さ。また(屋根が)飛んだら怖いなと思って」
住民を悩ませるのが16日夜からの天気です。東海地方では18日夕方にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。
岐阜市危機管理部の鶴見幸城次長:
「竜巻に限らず、様々な災害は自分で命を守るというところが本当に大事だと思います。平時から防災情報に気をつかっていただき、ご自身でできることを考えていただくのが大事かなと思います」