秋田県内は15日もにかほ市で今年最高の35.8度の猛暑日となるなど、連日厳しい暑さに見舞われています。この暑さで心配されるのは農作物の管理です。こうした中、横手市では特産のリンゴを猛暑の中で適切に管理するための講習会が開かれ、農家が対策を真剣に聞き、収穫作業に備えていました。

横手市の県果樹試験場で開かれたのは、暑さによるリンゴの日焼けを防ぐための講習会で、生産者など約50人が日光を遮るシートやネットなどについて担当者から説明を受けました。

2024年からシートを使って日焼け対策に取り組んでいる生産者は、一定の効果が得られたと話します。

日焼け対策を行っている農家:
「おととし、ひどい被害にあったので、これはただ黙っているわけにはいかないと。去年は対策をしなくても日焼け果が少ない年だったが、遮光資材をかけたところは日焼け果が全くなかった」

横手市の今シーズンのリンゴは、7月に雨が降っていない影響で十分な水分が行き渡らず、生育が懸念されています。

JA秋田ふるさと りんご部会・田中正博部会長:
「対応できるものは対応する。猛暑の年はリンゴが甘くなる。甘くておいしいリンゴができると思うので、期待して待っていてほしい」

JA秋田ふるさと管内では今シーズン、出荷量3900トン、出荷額10億8000万円を目指します。

リンゴは9月初旬から収穫されます。

JA秋田ふるさとでは、生産者の収入を維持するために、わせ品種の収穫時期に西洋ナシも育て始めているということです。

秋田テレビ
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