15日朝の静岡・富士市では、排水溝から水があふれ出していました。
冠水した道路を走行する車が、大きな水しぶきを上げています。
14日夜から線状降水帯による大雨災害を警戒していた静岡県。
富士市では午前6時56分までの1時間に69.5mmの非常に激しい雨が降りました。
この影響で、市内各地で冠水被害が相次ぎ、通行止めとなった現場では、ふくらはぎの辺りまで冠水していました。
標識を見ると水位は30cmほどあることが分かります。
この場所はなだらかな道路にもかかわらず冠水していることから、短時間に激しい雨が降ったことが確認できます。
傘をさしていてもぬれるほどの激しい雨の中、走って駅へと向かう人。
通勤・通学の時間帯の静岡市の様子です。
静岡駅前は分厚い雨雲の影響で、午前7時過ぎにもかかわらず、街灯もつくほど薄暗くなっていました。
電車の遅れで混乱する通勤・通学の時間。
大学生も困惑した表情で、「学校に行くつもりでした。帰りが心配なので、もう今日は帰ろうと思います」と話していました。
雨雲レーダーを見ると、15日未明から朝にかけ、東海地方に線状の雨雲がかかり、午前7時ごろには、雨雲は東京・八王子に移動しました。
午前7時過ぎの八王子駅前では突然、滝のような雨が降り出し、視界が悪くなっていました。
地面を大粒の雨がたたきつけ、しぶきが上がっています。
かばんを傘代わりにする学生の姿も見られました。
バス停には長い行列もできていました。
降り続く雨の影響で、冠水被害は八王子市内でも発生。
午後になると、東京都心でも局地的な雨が降り出しました。
午後1時半の東京・世田谷区では雨と風が強くなり、びしょぬれになりながら自転車をこぐ男性や、ぬれながら走っていく女性など、局地的に降る雨に大慌ての様子です。
この大雨で、ひやりとするのが高速道路を運転するドライバーです。
視界が悪くなるほどの激しい雨に見舞われました。
ドライバー:
東松山インターから降り出して、鶴ヶ島の時にはもうやんでいた。その区間だけが強い雨で、運転が大変だった。
栃木・宇都宮市の国道では、不安定な空模様の影響で倒木の被害も発生。
乗用車のフロント部分に大きな街路樹が覆いかぶさるようにぶつかっています。
木が直撃した運転手:
瞬間的にものすごく強く吹いて、木がものすごく揺れているなとは思ったんですけど、まさか折れてくるとは思わなくて。
この女性は、駐車場に入るため停車した直後に木が倒れてきたと話します。
けがはありませんでした。
岐阜市では14日、突風による被害が発生しました。
瓦屋根が崩れ落ちた家。
道路では電柱も傾き、車庫の屋根は全て飛んでしまっていました。
突風が発生した時間帯、ピーマン・ナス・キュウリが栽培されている畑に設置された防犯カメラの映像を見ると、穏やかな風が突然強くなり作物が大きく揺れ、雨と風が一気に強まり、カメラも大きく傾きました。
各地に被害をもたらした大雨。
関東ではこのあと帰宅時間帯から夜にかけて、警報級の大雨が直撃する恐れがあります。
東京都心は16日も大気の状態が不安定で、朝から雨となる見込みで、最新の情報に注意が必要です。