パワー半導体ウエハーの製造を手掛ける東京都のJSファンダリが、東京地方裁判所に破産を申請したことが分かった。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチによると、JSファンダリは複数のファンドの出資により設立され、新潟県小千谷市の工場でパワー半導体ウエハーの製造を行っていた。2022年12月には、オン・セミコンダクター新潟のパワー半導体製造事業の承継を目的として、同社から新設分割によりJSファンダリ新潟を設立した。2023年4月にはJSファンダリ新潟を合併し、以降はJSファンダリとして対外的な事業を本格的に開始。

しかし、事業の採算性に課題があり、2023年12月期の売上高は約31億4000万円であったが、最終損益は13億7200万円の赤字となった。2024年10月からはSiC(シリコンカーバイド)ウエハー事業における業務提携を開始し、さらに海外企業との資本提携交渉も進めていたが、交渉は破談となり、今回の破産申請に至った。

負債総額は約161億円に上っている。

NST新潟総合テレビ
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