7月11日の朝、札幌市でサンマの競りが行われ、約88万円の最高値を大幅に更新。
札幌市内では早速1匹、9万円以上の値で売られている。
果たして、買う人は現れるのか。

88万8888円でサンマ落札
「大きくて立派なサンマが札幌にやってきました。いったいいくらの値がつくのでしょうか」(川瀬雄也記者)
7月10日に釧路港で初水揚げされた流し網漁のサンマ。
11日に札幌市中央卸売市場で競りにかけられた。
「88万!88万8888円!」
1キロあたり88万8888円。
2018年の50万円を大幅に更新し、過去最高値に。

競り落としたのは、札幌市手稲区の鮮魚店。
「末広がり、縁起よく、最初のご祝儀相場でもありますので。サイズも大きく、食べて美味しそうなサンマだったので良いと思います」(吉本水産 東城哲也さん)

キロ88万円超えで落札されたサンマは6匹。
札幌市手稲区にあるスーパーの鮮魚コーナーへと運ばれた。
「サンマ届いたよ~。サンマきたよ、サンマ。いや~、立派なサンマ」
「ここと月寒店で3匹ずつ販売します。値段は、9万9999円。それでも赤字です!」(東城さん)
サンマ1匹なんと9万9999円!

このありえない値段に、店長の心にはまだまだ迷いがあるようで―
「なんならまだ安くなるかも。要相談で。もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら」(東城さん)

お客さんの反応は
午前9時30分。
スーパーの開店とともに多くのお客さんが来店。
1匹約10万円の高級サンマへの反応は?

「すごい、9万円」(買い物客)
「初競り一番手ね。よし、買わない!」(ススキノの飲食店担当者)
Q:買わないって言われているが?
「買えないって!」(東城さん)
「2000円のは買います。こっちのサンマは買っていくよ」(ススキノの飲食店担当者)
「1匹ちょうだい!うそ!いやだって…(私に)買ってくれます?」(買い物客)
Q:でもサンマ買っているが、こっちのサンマはいくら?
「1匹100円。9万円を思い出しながら食べます」(買い物客)

さらに、こちらのコロンビアからの観光客も。
「大好き~」(コロンビア人の女性)
「One(ひとつ)…Ten(10)万?!ワォ~~」(コロンビア人の女性)
開店から2時間。
注目は浴びるものの、高級サンマを買う人は現れなかった。
