札幌発祥のスープカレーのおいしさを秋田で広めようと奮闘する女性が秋田市にいます。シェアレストランを足掛かりに自分の店をオープンさせて2年。秋田県民に愛されるスープカレーを目指す店主の思いを紹介します。
比内地鶏でだしをとったスープに、秋田県産の豚肉や色とりどりの野菜。これから続く厳しい暑さを乗り切るために食べたくなる一皿です。
このスープカレーを提供しているのは、秋田市手形に店を構える「Soup Curry Ganesh(スープカレー ガネーシャ)」です。
オープン2周年を迎える店を営むのは、店主の巣山恵さん(57)です。北海道出身の巣山さんは札幌市でカフェを経営していましたが、2018年に秋田に移住してきました。
飲食店などで働き、3年前にシェアレストランで札幌発祥のスープカレー専門店を開きます。週1回のお試し営業でしたが、秋田で本格的なスープカレーが食べられるとたちまち話題になり、現在の店舗のオープンにつながりました。
Soup Curry Ganesh・巣山恵さん:
「お試し営業という形で週1回、月曜日に営業していたが、日曜日や祝日もやってほしいというお客さんの声で、店を構えることにした。札幌のスープカレーを秋田のお客さんも好んで食べてもらえることはすごくうれしく感じた」
ガネーシャのスープカレーは、添加物や食塩をほとんど使わずに作っています。具材には素揚げした野菜がふんだんに使われていて、旬の野菜のおいしさを味わうことができます。
巣山恵さん:
「野菜を細かく刻んで上に乗せている店もあれば、このように豪華にトッピングしている店もある。スープカレーは野菜を食べるもの」
北海道から仕入れたホタテとさんま節でだしを取った「北海道直送特大ホタテと12種野菜のスープカレー」は、オープン2周年を記念して作られた魚介系スープカレーです。
和風のだしとカレーのスパイスがよく合い、北海道直送のホタテはとてもやわらかくて食べ応えがあります。
この2周年記念カレーは1日10食の限定メニューで、ランチタイムで売り切れになるそうです。
ガネーシャでは、より多くの人にスープカレーを楽しんでもらえるようにとレトルトカレーの販売を始めました。きりたんぽや桃豚など秋田の名物をスープに利用するなど、県民に愛されるスープカレーを目指しています。
巣山恵さん:
「店をこの秋田で定着させて、レトルトの商品も秋田のお土産品として皆さんになじみのある商品になるまで販路拡大して、引き継いでくれる人がいたらいいなと思う」
本場札幌に負けない、愛される秋田のスープカレーを目指して、巣山さんの奮闘は続きます。