7月20日投開票の参議院議員選挙、鹿児島選挙区では4人が立候補しています。
KTSライブニュースでは届け出順に候補者の訴えや素顔に迫るシリーズをお伝えします。
今回は無所属の新人で立憲民主党が推薦する尾辻朋実さんです。
自民党現職の尾辻秀久参議院議員の三女でありながら、自民党公認候補と相対する道を選んだ尾辻さんの思いや素顔に迫ります。
無所属・新人 尾辻朋実候補(44)
「『我が胸の燃ゆる思ひにくらぶれば煙はうすし桜島山』。12年前に私の父・尾辻秀久が第一声で言った言葉であります」
無所属、新人の尾辻朋実さん、44歳。
勇退を決めた自民党現職の尾辻秀久参議院議員の三女です。
尾辻議員の後任を決める自民党県連の公募に漏れましたが、野党である立憲民主党からの推薦を受け、戦うことを選択しました。
尾辻さんの元には長年、自民党県議を務めた叔母の義さんも応援に駆けつけました。
「17日間の戦いがスタートします。行ってまいります!」
尾辻さんが訴えるのは「地方の声が届く政治の実現」です。
尾辻朋実候補
「困っている人がいるならそこに税金から手当てをするのが政治の仕事で責任。それなのに、この20年間、この国は官から民へと言って政治の責任と仕事を放棄してきたからこんなに地方や地域はつらい」
尾辻さんに「公認並み」の応援を宣言する立憲民主党。
公示日翌日には野田佳彦代表が応援に駆けつけました。
立憲民主党・野田佳彦代表
「(ガソリン税の)暫定税率の廃止、望んでいるんじゃありませんか。望んでいるならそれを実現するための一票を有効に使おうではありませんか。それが尾辻さん」
選挙戦最初の週末。
尾辻朋実候補
「どうにもならないくらい暑い」
早々と梅雨明けした2025年の参院選は炎天下での戦いが続きます。
昼食の時間。
暑さのせいか尾辻さんあまり食が進みません。
スタッフ
「全然食べていない」
「おかずは?何か食べた?」
尾辻朋実候補
「メンチカツをもらいました。芋焼酎が完全栄養食なので(笑)」
公示前の6月、天文館には焼酎を飲む尾辻さんの姿がありました。
「365日中、360日以上は必ず飲んでいる」
一緒に飲んでいた夫の和也さん。
天文館で飲食店を営んでいますが、選挙期間中は店を休むそうです。
尾辻朋実候補
「一緒に回ったりしてくれるんですか?」
和也さん
「するでしょ!とことんやりますよ!」
その言葉通り、和也さんは尾辻さんとともに天文館で支持を訴えていました。
尾辻さんと各地を回る立憲民主党の川内博史衆議院議員は手応えを感じつつも、ある課題を指摘します。
立憲民主党・川内博史衆議院議員
「『(自民党から)片道切符で出てきた』と自分で言うわけだから、それを多くの皆さんにきちっと伝えられる時間と行動力が必要」
尾辻さんは街頭でこう訴えます。
尾辻朋実候補
「敵陣のど真ん中を正面切って走っていきます。ぜひ皆さん尾辻朋実を信じて下さい」
選挙カーに書かれた「虫の目」は尾辻秀久議員が貫いた、弱者に寄り添う政治信念。
尾辻朋実候補
「父も50年前は草の根で、知り合いがポスター張ってくれていたので、その時から変わらないなと。とにかく一人でも多くの方と手を握った数しか票は出ないので頑張ります」
自民党の国会議員である父親の思いを引き継ぎながらも自民党に相対する道を選んだ尾辻さん。
「この国の政治を血の通った温かいものに取り戻す」
血の通った政治を取り戻したいと訴え、小さな体で走り続けます。
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