去年、福山市の小学校で男子児童を羽交い締めにしたとして暴行罪に問われている教師の裁判で、広島地裁福山支部は無罪判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、福山市立小の男性教師は、去年5月、勤務する小学校で掃除時間にもかかわらず校庭でボールを蹴って遊んでいた児童を注意。児童が足を蹴るなどして暴れたため、羽交い絞めにした罪に問われています。

教師は、書類送検された後略式起訴され、福山簡裁から罰金10万円の略式命令を受けましたが、不服として正式裁判を申し立てていました。
男性教師は無罪を主張していて、裁判では教師の行為が正当防衛に当たるかが争点となっていました。

11日の判決で松本英男裁判官は「問題のある行動を繰り返していた児童に対して口頭での指導を行うためにその場にとどめようとした」と指摘。「法令によってなされた正当な行為で、暴行罪は成立しない」として無罪判決を言い渡しました。

テレビ新広島
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