市販薬と効能などが似た「OTC類似薬」について、難病患者の家族らが厚生労働省に対し保険適用を継続するよう要請しました。
「OTC類似薬」は、医師が処方する薬のうち、成分や効能が市販薬と似ているもので、政府は2025年の「骨太の方針」に、現役世代の負担を軽減するため、保険給付の見直しの検討を進めることを盛り込みました。
これを受け、アトピー協会や難病患者の家族が保険適用の継続を求め厚労省に署名を提出しました。
その後、長男(23)が皮膚の難病を抱えている大藤朋子さんが会見を行い、塗り薬など3つの薬を処方されている中、保険適用がなくなれば、年間の負担額が約79万円増加するとしました。
その上で、「息子が薬を節約することは、日常生活を犠牲にすることになる」と訴えました。