日本で初めて、缶詰を電子レンジでそのまま温められる製品が誕生しました。
容器メーカー大手の大和製罐(せいかん)は、缶詰の中身を皿に移し替えることなく、電子レンジでそのまま加熱することができる製品「レンジde缶」を国内で初めて開発しました。
通常、金属製の缶詰を電子レンジで加熱すると、スパークと呼ばれる火花が発生するおそれがありましたが、新たに開発したキャップを缶詰に付けることでスパークの発生を抑えられるということです。
効果的に時間を使いたいという「タイパ」などを背景に家庭用缶詰の需要が低迷する中、加熱に手間をかけない商品の開発で幅広い世代を取り込みたい狙いです。
大和製罐 営業本部 取締役・角本和哉営業副本部長:
缶詰というイメージが、若者も含めて身近にはあるものの浸透しきれてない。新たな内容物だとか、缶詰の使い方、食卓にすぐ置けるなど、缶詰の市場を活性化したい。
大和製罐は今後、量産化を目指し、2026年の春にも商品化したいとしています。